脳内視力(視機能)検査を終えた私。
先生に促されるまま、
視機能を矯正するレンズが入ったメガネを掛けて
恐る恐る・・・周りを見渡してみた。
(・・・・・!!!!・・・)
あれぇ???
壁が湾曲して見える・・・・
でっぱって見える・・・・
え?え?え?
な、なぜ・・・?
ちょっと焦った私は、
自分の目の前に広がる世界の見え方が、
くるくる変わるのを、メガネを外したり掛け直したりするごと確認した。
壁に掛かった額縁が飛び出して見える・・・・
だけど、、、この湾曲した世界の方がホンモノ??
一体どういうことだ???
頭の中で、激しく自問自答している私。
レンズには度が入っていないはずなのに、なぜかとてもクリアに鮮明に見えるのは、、、なぜ??
もう、私の頭の中は混乱しまくっていた。
だけど・・・・面白かった。
世界って、こんなにも美しく、鮮明なのだ。
もちろん、これまでも世界の美しさを認識しているつもりだったが
これまでより、さらに周りの世界が私に迫ってくるような、迫力を感じた。
すごく躍動的な、そんなエネルギーを感じたのだ。
もうドキドキして、
もっと世界を見てみたくて先生に断りを入れて、外に出てみた。
夕暮れ時の空。
うわぁ・・・・・見とれるくらいの美しさ。
道の横にある、街路樹を見ると
木々の方が、ぐわぁっと、私に迫ってくる感覚。
なんだ、この力強い存在感。
世界の一つひとつは、こんなにも主張しながら存在しているのだろうか。
世界の見え方が違う、ちがう、チガウ。
本当に驚きだった。
メガネ一つで、私を取り巻く世界の見え方が変わる。それを体験した瞬間だった。
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