あなたは「クルーズ旅行」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?
「お年寄りの団体旅行っぽい」「長期休暇がないと実現不可能!」
──私自身そんななふうに思っていました。
実際、船旅ってそもそも移動自体に時間がかかる。お休みをたくさん取らないと!
ツアー費用だって、たいてい「オールインクルーシブ」で、それなりに高額。
しかも、クルーズ代金はたいてい「2人1室」が前提で、一人旅が好きな私にとっては、クルーズ旅行は「コスパ最悪の贅沢旅」という認識でした。
……それでも。優雅なイメージのクルーズ旅行には憧れがありました。団体旅行は苦手、でも一度はクルーズ旅というものを体験してみたい。そう思っていました。
そんな夢を暖めていたこともあり、inCruisesというクルーズ専用の積立サービスに加入して、コツコツ積立もしていたのです。
「いつかクルーズで世界を旅したい」という想いを温めつつ、日々を過ごしていた50代。
いつか・・・・・それは一体いつ?そんな問いが心に灯った、昨年の夏。
やってみたいと思っているならば、どんどんやっていこうよ。
しかも50代の私、優雅なクルーズ旅にピッタリでは?
そう思い至った私は、クルーズ旅行デビューをすることに決めました。しかも一人で、です。
「⚪︎歳だから、、」「ぼっち旅だから、、」
年齢や一人という理由で、クルーズ旅をためらっている方の背中をそっと押す、そんな記事になれば本望です。
50代でも、そして一人でも、クルーズ旅行は楽しめます!
*ちなみに、今回のクルーズ旅はinCruisesの積立がきっかけでしたが、予約はinCruisesではなく、普通に旅行会社で探しました。こちらの経緯等はまた別の記事で書きたいと思います。
一人クルーズはあり?なし? まずは結論。
クルーズ旅行。旅好きには、惹かれるワードの一つ。だけれども、一人参加は、やはりハードルが高いかもしれません。参加するまでの私も、実は、そう思っていました。
そんな私、ついに2025年1月にクルーズデビューを飾りました!
その経験を経て「一人クルーズはありか?なしか?」の結論。
答えはあり!です。
正直なところ、あまり楽しめなかった点や反省するところもあった旅でした。
でも、それらも含め「次こそは」と次回の宿題にしたくなる経験だったと思っています。
まず。実際にクルーズに参加してみての、メリットとデメリットを私なりの視点で挙げてみました。
*メリットは、クルーズ旅行全体のメリットを、デメリットに関しては、一人参加の場合のものも含めています。
クルーズ旅行のメリット | クルーズ旅行のデメリット (ソロクルーズのデメリットも含める) |
|
体力面 | ・乗船したら荷物は船に置いて観光できるので、旅行中の移動が楽!
・体力の消耗が少ない! |
・メリットの裏返しで、体力の消耗が少ない=積極的に動かないと逆に運動不足、になる可能性もある ・ジム、プールなどの施設は完備してあるので、積極的に利用するべし? |
費用面 | ・オールインクルーシブ(宿泊費・食事代)で、計画を立てやすい | ・ほとんどのツアーで2名1室料金が基本。そのため、一人参加の場合、基本料金の200%という価格設定で割高感は否めない。
・ツアー料金とは別途にかかる費用(船内チップ料金、ドリンク代等)についても忘れずに ・下船までに、請求書チェックなどが必要 |
食事 | ・ほぼ20時間、食事が可能のため、クルーズ中の食事の心配をしなくて良い
・レストランや、ビュッフェなど、メニューやシーンを選択できて非日常感も楽しい |
・一人参加の場合、レストランでの食事のハードルがやや高い(←ここ私の反省点あり)
・ビュッフェは気軽だが、味に飽きることも(メニューがあまり変わらない) |
観光 | ・観光地から観光地への移動は船上のため、移動ストレスが少ない | ・寄港地での停泊時間には限りがある
・思ったより観光はあまりできない可能性も |
自由度 | ・旅行している、というより非日常な空間を楽しむという感じ | ・乗船時や下船時、寄港地での時間の規制はかなりあるので、時間の制約は感じる |
その他 | ・どちらかといえば、受身的な旅行スタイル | ・クルーズツアーという、大きな団体旅行の枠内で、自由に過ごす、という感じ |
こんな感じでした。イメージ湧きますか?
私が選んだ初クルーズの基本情報|船・ルート・価格まとめ
次に、私がクルーズデビューを飾った、ツアーの詳細を具体的に書いてみます。
クルーズ船名/航海ルート | MSCベリッシマ |
航海ルート | 台湾・基隆→→沖縄・宮古→→沖縄・那覇![]() |
日数 | 3泊4日 |
クルーズ費用 | 内側客室(窓なし)ツインベッド
35,112円(キャビン代、ポートチャージ、一人部屋チャージ込み) *別途、チップ代(1人1泊18ドル)が加算されます |
予約方法 | クルーズ旅行の予約については、各旅行会社で取扱いがありますが、今回のツアーを予約したのはこちら。 |
以上が概要です。
是非ご注目いただきたいのが、「クルーズ費用」の項目。3泊4日のクルーズ旅行、しかも基本料金の200%設定の一人参加で、35,000円くらいでした。
これに、チップ代(3泊分として9,000円くらい)と、日本から台湾への航空チケット代、クルーズ下船後の国内線の航空チケット代などで、トータルの旅行費用としては、80,000円くらいでした。
いかがですか?これなら気軽に、クルーズデビュー考えてもいいかな?ってなりませんか?
そうなのです。クルーズ旅行は贅沢、というよりもコストパフォーマンスに優れた旅行スタイルだったりするのです。
乗船準備と持ち物チェック|海外発クルーズで気をつけたいこと
初めてのクルーズ旅、それも海外発となると、
「何を準備すればいいの?」「日本発とどう違うの?」と戸惑う人も多いのではないでしょうか。
実際、私も準備段階で一番悩んだのがこの部分。
ツアーを予約した旅行会社から届く必要書類データは出発の2週間前と、かなり直前で初心者には不安なことこの上なし、、、、笑。
ここでは、初めての海外発クルーズ参加で、私が実際に準備したことや、「これは知っておけばよかった」と思ったことをまとめてみます。
✅1. 旅行会社で確認しておくべきこと① 旅行費用の内訳
クルーズ旅行では、費用としてかかってくるのがキャビン料金の他に、ポートチャージ(港湾税)、チップ料金、そして一人参加の場合はシングルチャージなどとなります。
旅行会社で予約をした場合には、旅行代金に何が含まれているのか、旅行代金には含まれていないが最終的に必要な料金についてはいつ請求されるのか、などを確認しておきましょう。
今回、私が予約したツアーでは、チップ料金が旅行代金とは別途に請求されることとなっていました。
そしてクルーズツアーの下船日の前の日に、そのチップ料金がクルーズ乗船中に利用したものと合わせて請求内容に入っていることを確認しました。
MSCベリッシマでは、原則として「船内での明細確認・訂正」がルールで、下船後は訂正できないと案内されており、下船後に請求内容が違っていることを確認しても、それを修正をしてもらうことは難しいようですので、ご注意くださいね。
✅2. 旅行会社で確認しておくべきこと② チェックイン時刻
私は、今回のクルーズツアーについて、出発の約5ヶ月前に予約しました。
そして、予約したツアーが海外(台湾)発だったことから、日本から現地へ向かうフライトチケットを予約する必要がありました。
その関係で乗船のチェックイン時刻を早めに知りたかったのですが、旅行会社に確認したところ、
・チェックイン時刻はツアー出発日の3週間前くらいに確定するとのこと
・このチェックイン時刻に遅れると、乗船自体ができないことになるため、フライトの遅延などのアクシデントも考慮して、前する方も多いとのこと
という回答でした。そこで、悩みに悩み、ツアー前日の深夜フライトで早朝に台湾入りすることにしました。
最終的にチェックイン時刻が確定したのは、出発の約2週間前でした。
このチェックイン時刻が決まってからのフライト予約だったらば、きっと気が気ではなかったと思うので、思い切って前泊スケジュールに振ってよかったです。
海外発のクルーズツアーを予約する際には、前泊して備えるくらいが良いかもしれません。
むしろ、日本国内発のツアーでも、ご自宅から少し距離がある場合には、出発地の街を楽しむつもりで前泊、というものあり、ですね。
そうです。クルーズ船に乗る前から旅は楽しみたいですもの。
*台湾での前泊エピソードについても、機会があれば是非記事にしたいです。
深夜のフライト便で、台湾着が午前2時だったため、あえてホテルは予約せず、ネットカフェで一晩過ごしたのですが、、、、50代には正直キツかった笑。
✅3. クルーズツアーで持って行ったほうがいいもの
今回、クルーズ旅行初、ということもあり、予習をかなり行いました。
その予習教材?としてとても参考になったのが、「ノマドエリ クルーズ&トラベル」さんのYouTubeチャンネルでした。オススメです!
船内での服装についてや、持って行ったほうがいい便利品などなど、数々の情報を仕入れ、パッキングを行ない、クルーズデビューに備えました。
私がクルーズ旅行に持って行き、これは持って行って正解だった!と思うものをいくつか挙げてみます。
マグネット | ・客室の壁はマグネットが利用できます。毎日配られる、船内インフォメーションを壁に貼っているとその日の予定が一目で確認できて便利でした。
・客室のドア(外側)に目印となるマグネットも重宝しました。部屋に戻ってくるたび、客室番号を確認する必要がなく、想像以上に便利だったアイテムでした。本当にオススメです♪ |
マグボトル・水筒 | これも本当に便利でした。ビュッフェレストランでお湯を入れて、お部屋でコーヒーを作ってゆっくりしたりできます。 |
リストバンド・乗り物酔い止め薬 | リストバンド、すごく活躍してくれました!MSCベリッシマのような大型船はあまり揺れを感じない、と情報を得ていたのですが、私が参加したクルーズは、かなり揺れました。そのため、リストバンドは乗船中ずっとつけていました。
酔い止め薬については、飲むほどではなかったのですが、ある意味お守り的な存在として持っておくのが安心だと思います。 |
ポケット付きバッグ | 船内を歩くときや、寄港地での街歩き用に。ポケット付き、としたのは、クルーズカードの出し入れが簡単なので。 クルーズカードは、ストラップホルダーに入れて首からかけている方も多いですが、私は首にかけるのが苦手だったので、バッグに入れて持ち歩いていました。 |

とっても便利だった、マグネットたち。特に、右のイラストマグネットは、客室ドア(外側)に目印として貼っていました。自室であることが一目瞭然で、部屋に帰るたび、番号を確認しなくて良かったのが楽でした。
✅4. クルーズツアーで準備した服などについて
クルーズ旅行が初めてだったこともあり、
「どんな服装が適しているのか?」は、準備段階でとても悩んだポイントでした。
クルーズ=ドレスアップ、というイメージがあったので、
きれいめなワンピースや靴を中心に揃えてみたものの、
実際に乗ってみると「これ、持ってきて正解!」と思えたアイテムや、
「これはいらなかったかも…」という反省もちらほら。
ここでは、実際に持っていってよかった服・靴を、初心者目線で振り返ってみたいと思います。
🧥外に出るなら、羽織りものはマスト!
クルーズは、季節に関係なく、デッキに出ると風が強いです。これはもう、半端ないです!
私が乗船したのは冬の1月だったので、なおさら、デッキに出る際はコートが必須でした。
冬以外でも、航海中のデッキは強風だと思われるので、夏でも軽く羽織れるカーディガンやウィンドブレーカーなどがあると良いと思います。
✔ 持って行ってよかったもの:
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カーディガン(レストラン内でも温度調整に)
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フード付きコート(強風と雨を凌げます)
👟靴は「滑りにくさ」と「シーン別」で選ぶのがコツ
レストランなどのディナー用にきれいめの靴があると便利ですが、
履き慣れていないヒールはNG。「歩けるきれいめ」靴をチョイスしましょう。
また、船のデッキや外の階段は想像以上に滑りやすいです。
雨や水しぶきがあると足元がツルッとしやすいので、
女性でしたら、ヒールがある靴だけでなく、船のデッキや寄港地での街歩き用の靴があると良いです。
✔ 私のおすすめ靴リスト(以下、3点挙げていますが、私は荷物を少なくしたかったので2足持っていきました)
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滑りにくいソールのスニーカー
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ローヒールのパンプスまたはフラットシューズ
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(次点)リゾート感のあるサンダル(ツアーの日数により調整してください。冬のクルーズには不要です)
👗ドレスコードは“ゆるめ”でOK。気負いすぎないで大丈夫!
ç✔ ドレスコード対策として持っていったもの:
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白系のブラウスもしくはワンピース(ホワイトナイト用)
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華やか目のワンピース(一目惚れして購入したが、着る場所を選びそうなワンピースの出番です!)
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黒もしくは紺のボトムス+とろみ素材のトップス(汎用性◎)
💡まとめ:クルーズ服選びのマイルール
「 “快適に過ごせる自分らしい服”に、非日常感をちょっぴりプラスして 」
気負いすぎず、でもちょっとだけ特別感を持たせる。
どうぞあなたらしい服を、ワクワクしながらチョイスしてみてくださいね。
次の記事では、客室での過ごしやすさや、ちょっと驚いた出来事などをお話ししていきますね。
シンプルだけど意外と快適な船内生活のはじまり…どうぞお楽しみに。