前回の記事では、初めてのクルーズ旅行を決めた経緯から、出発準備までについてご紹介しました。
後編の本記事では、クルーズ旅の出発から乗船するまでを、詳しく綴ってみます。ご参考になれば嬉しいです。
初日レポート|出発〜乗船まで
さて、いよいよクルーズ旅行初日です。
憧れていたクルーズ旅行がついにスタートする1日目。そう思うと、気持ちは高揚するのですが、
その一方で(ちゃんと乗船できるのだろうか…?)という不安もしっかりとありました。
そんな、ワクワクとドキドキがいっぱいの、クルーズ初日のリアルを、タイムラインで追いながらレポートしていきます。
✅1. 出発〜台北から基隆港へ|憧れの大型船、MSCベリッシマ!
今回のクルーズは、台湾・基隆港から出港する3泊4日のコース。
深夜便で午前3時頃に台湾入りしていた私、バスで台北市内まで移動し、朝が来るまでネットカフェで過ごしました。
クルーズ船のチェックイン時刻は14:00に指定されていました。預け荷物のスタートが12:00から。
台北市内から基隆市までは電車で1時間ほどで移動できるため、時間には余裕がありました。
そのため、台北市内で観光などしても良かったのですが、早めに港に着きたい気持ちもあり、午前中に基隆に向かいました。
基隆駅から港までは歩いて2分くらい。南口改札から出ると、広場の先に遠くに見えたのが今回乗船するクルーズ船「MSCベリッシマ」!!
その勇姿に、「ああ、本物だ!!!」と胸が高鳴ります!HAHAHA、ミーハーですよね?!
✅2. チェックイン〜乗船まで|どこでチェックインするの…?
基隆港フェリーターミナルに到着したのは午前11時。
ターミナル内は、クルーズ船から降りてきた乗客でごった返しており、初めての私は、どこでチェックインすればいいのか見当がつかず、しばしキョロキョロ……。
とりあえず、指定されていた「荷物預け受付開始時刻」の12時まで待ってみることにしました。
——しかし、12時を過ぎても受付が始まる様子はなく、ただ時間だけが過ぎていきます。
目に入るのは、下船してきた乗客ばかり。そしてふと気がつきます。
(もしかして、チェックインは別の場所?)そう思いつき、一度ターミナルの外へ。
そして行き交う現地スタッフに「どこでチェックインできますか?」と拙い英語で声をかけると、親切に別のスタッフに引き継いでくれて、その方が「Follow me」と案内してくれました。
案内されたのは、ターミナル2階の奥まったエリア(こんな場所、一人では到底辿り着けなかった・・・!!)。
通路の奥に簡易テーブルが設置されたその場所には、MSCベリッシマのスタッフが5人ほど待機しており、私を連れてきてくれたスタッフが事情を説明。ここでようやくチェックイン手続きを済ませることができました。(あの時のスタッフの方、有難うございました!!!)
今回のツアーは、沖縄発のクルーズに途中合流する形だったためか、チェックインする人が少なく、全体的にとてもスムーズ。もっと混雑しているイメージだったので、意外でした。
さて、チェックインでは顔写真の撮影があります。これは、クルーズIDとして使用され、MSCアプリ内にもプロフィールとして表示されるので、ツアー中は何かと目にすることになります。
ちなみに私は、撮影されるなんて夢にも思っておらず、まったく準備のないまま変な顔で撮られてしまい……アプリを開くたびに凹んでいました(笑)。
皆さんはぜひ、撮影の心構えを忘れずに!
また、チェックイン時にはパスポートの預け入れもあります。代わりに、下船時などに使用するパスポートコピーを受け取り、さらに、ツアー中に必要な「クルーズカード(ID兼客室キー)」を受け取れば、チェックインは完了です!
✅3. ついに乗船!…クルーズ旅行、スタートする!
チェックインの手続きは写真撮影も含めて、5分くらいで完了。ちょっと拍子抜けするくらいにあっさりと終了しました。
手続きが完了したら、いよいよ、MSCベリッシマに乗船です!半年前にツアー予約してから、この時を待ち望んでいた私、この時、ワクワクは最高潮。なんだか、こういうワクワク感、初めてのことに挑戦する者に与えられる最高のプレゼントですよね。
ギャングウェイでMSCベリッシマに乗り込むと、入り口でスタンバイしているスタッフの方にクルーズカードを提示。カードをスキャナーでピッとされたら、無事、乗船完了です。とうとう、MSCベリッシマの船内に足を踏み入れました・・・(感動中)。
少し歩くと、いくつかの動画で見覚えのある、空間が広がります。

乗船してすぐのプロムナード。「WELCOME ON BOARD」の文字が嬉しい!
そして、船内の案内図を参考にしつつ、いよいよ客室へ向かいます。ワクワクワク・・・
自分の客室に到着!シンプルだけど居心地は◎
私が予約したのは「内側キャビン(窓なし)」。まずはエレベーターで、客室のある10階へ。エレベーターも1箇所のエレベーターホールに6基も並んでいて、この船のスケールの大きさを感じさせてくれます。
その後、10階に着くも、エレベーターを出て、右と左、どっちに向かったら良いの??キョロキョロします。
この両サイド、客室番号の偶数と奇数とで分かれています。エレベーターを出たところにある、壁の案内板で確認して、進みましょう。(乗るエレベーターの向きで、このサイドは毎回変わるため、私はエレベーターから降りるたび、「さあどっち?」といつも案内板で確認していました。)
船内は本当に迷路のよう。私ももれなく、迷いました。結局、エレベーターを降りてから5分ほどさまよいました・・・。でも何とか、部屋の前にたどり着いた時は感動しました。船に乗って感動、部屋に到着して感動、初めてのクルーズ旅行は忙しいです!笑
クルーズカードでピッ。解錠して客室に入ります。

「デラックスインテリア」の客室。(株式会社 IMA • MSCクルーズ & エクスプローラ ジャーニー 正規特約店)から引用
また、MSCベリッシマは比較的新しい(2019年3月就航)クルーズ客船とのことで、確かに船内、客室ともに、ピカピカしています。
客室内、シャワールームの水回りは特に、白を基調としていることもあり、清潔感があり嬉しいです。

ピカピカで、清潔感いっぱいのシャワールーム。水回りが綺麗だと安心しますね。

クローゼット。ハンガーも10点以上あって助かります。二人での利用だとちょっと狭く感じるかも、です。
このお部屋、内側キャビンということで窓はないのですが、不思議なことに狭さは感じません。
清潔で静かで、落ち着く空間。
このお部屋が、今日から3泊私のお家、となります。よろしくです!
乗船直後にやっておいた方がいいこと
ここでは、乗船して客室に入ったら、やっておくべきポイントをお伝えします。
専用アプリ「MSC for Me」のインストールと確認(レストラン予約やイベント確認に便利)
MSC for Meは、乗船中のイベント予約やレストランのメニュー確認などができて、とにかく便利です。乗船前にインストールしておくと、出発前のカウントダウンが始まり、旅のワクワク感を増してくれます。
このアプリは、船内Wi-Fiを契約していなくてもちゃんと作動します。船内では、PCやスマホは「機内モード」に設定して、こちらのアプリで、毎日のレストランメニューを確認したり、ショーの予約などをしましょう。
避難訓練参加(安全第一)
MSCベリッシマでは、乗客全員に避難訓練への参加が義務付けられています。これは法律で定められており、出港前に全員が避難訓練を受けなければなりません。
そうなのです。これはとても重要です。そのため、私は客室に入ったら、荷解きをする前に、客室テレビで安全に関するビデオを観ました。
その後、客室備え付けの電話で「881」をプッシュして、電話を切れば安全ビデオの鑑賞完了、となるわけです、
そして船内アナウンスで案内が流れるので、案内のあった時刻に、決められた避難訓練場所に行くことになります。
ただ、ここで英語があまり得意でない、一人参加の弱点が露呈するような、ちょっとしたハプニングが起こりました。
小さなハプニング発生|避難訓練で戸惑ったこと
乗船直後、避難訓練があるのですが、ここで少し戸惑うことがありました。
客室内のテレビで訓練用のビデオを観て、その後、指定の番号に電話をかけて完了させるのですが、案内資料がなく、どこにかけるかも不明。
ゲストサービスデスクに内線で連絡し、日本語対応のスタッフに繋いでもらったものの、日本語が少し聞き取りにくく、結局正しい手順がわからないまま進めてしまい、結果的に手続きが完了していなかったようでした。
今度は避難訓練の会場へ行くと、クルーズカードをスキャンしたスタッフに「ビデオ鑑賞のステップが完了になっていない」「部屋に戻ってビデオを観てくるように」言われ、再度確認して出直しましたが、今度は「もう時間切れ」と入れてもらえず…。これまでの移動や緊張感で疲労感いっぱいだったのに、たらい回しされたような気分になりテンションは下がります。
さらに、追い打ちをかけるかのように近くにいたスタッフの方から
「部屋に戻ってスナックでも食べてたら?」と、冗談めかした言葉をかけられたときには、何だか哀しくなってしまいました。
そのスタッフの表情や口調から、少し小馬鹿にされたような印象を受けたこと、そして待ちに待った旅の初日だったのに、、と、余計に心に残ってしまったのかもしれません。
とはいえ、これはあくまで私のケースで、その後に接した船内スタッフの方々は、みなさん親切で、このような不快なやりとりは一度きりでした。
ちなみに、避難訓練の場所はクルーズカードに記載されていたアルファベットで確認できます。チェックイン時に説明がなかったので気づきませんでしたが、次回以降はしっかり確認しようと思います!
とにかく、やるべきことはやったのであとは荷解きをして、シャワーを浴びて気分をリセット。
夜にはディナーとショーが待っています。楽しんだもの勝ちです!
次回は、クルーズ船の中でどんなふうに過ごしていたのか、食事やイベントの様子をリアルにレポートします!

クジラが悠々と泳いでゆくーとっても美しいプロムナード。